腕時計の急な進み・遅れや停止は、電池切れや故障だけでなく、身近な製品の磁気が原因になることがあります。とくに磁石で閉じるバッグやスマートフォン周辺機器は、時計と長時間密着させないことが重要です。
※アイキャッチは編集部制作の概念画像で、実製品写真ではありません。
磁気が時計に与える影響
| 時計の種類 | 磁気による主な症状 | 離した後 |
|---|---|---|
| アナログクオーツ | 止まる、時刻がずれる、針が異常に動く | 多くは元の精度に戻るが時刻合わせが必要 |
| 機械式 | 大きく進む・遅れる | 磁気が残り、消磁が必要な場合がある |
| スプリングドライブ | 進み・遅れが生じる場合がある | 機種の案内に従って確認 |
| デジタルクオーツ | セイコーの案内では影響を受けない | — |
注意したい身近な製品
- スマートフォン、タブレット、ノートPC
- スピーカー、イヤホン、ヘッドホン
- 磁石式のバッグ留め具や財布
- 磁気ネックレス、健康器具
- 冷蔵庫や家具のマグネット部分
- 磁石を使う充電器やアクセサリー
製品の磁力は種類や位置で異なります。名称だけで安全距離を断定せず、磁石部分へ時計を直接重ねない習慣が有効です。
予防は5〜10cm離す
セイコーは、磁気を発生する製品から時計を5〜10cm以上離して使用するよう案内しています。机の上ではスマートフォンの上に時計を置かず、バッグの中では磁石式留め具やイヤホンケースから別のポケットへ移します。
磁気が疑われるときの確認
- 時計を磁気製品から離す
- 正しい時刻に合わせ直す
- 数日間、同じ条件で進み・遅れを記録する
- 機械式で大きな誤差が続く場合は点検を依頼する
方位磁石やスマートフォンアプリだけで時計内部の状態を正確に診断することはできません。また、強い磁石を使った自己流の消磁は避け、メーカーや時計店へ相談してください。
まとめ
磁気対策の基本は、時計を磁石付き製品へ密着させず5〜10cm以上離すことです。機械式時計は磁気を遠ざけても精度が戻らないことがあるため、急な大幅誤差が続く場合は消磁を含む点検を検討しましょう。

